信州の自然が育てた香り豊かな信州そば、地元農家ともに原料にこだわった蕎麦を栽培しております。熱の発生を抑えて、香り豊かなそばの香りを活かす石臼でゆっくりゆっくり製粉いたしました。
石臼挽き製粉とは
石で作られた上下の臼(うす)の間を、原料を通過させながら粉にする方法です。
原料を投入して一回で粉にするため、摩擦熱を持ちにくく、細かい粉から粗い粉まで混ざり、食感が豊かな全粒粉(全層粉)のそば粉を製粉する事ができます。
最後に用途に応じて30(粗い)~60メッシュ(細かい)でふるい、粒子を整えます。
石臼挽きの良い点
最大の特徴は香りを挽きたてる製粉方法であるという事です。
ゆっくりゆっくり回る石臼により、過度の摩擦が起こらず、熱が加わりません。
石の回転速度は手で回すときの速度が良いとされており、当社では4秒に1周、15回転/毎分で回しています。
1時間に挽ける製粉量は4kgという非常に僅かな量しか製粉できません。製粉の回転速度は上げようと思えば上げられますが、粉が熱をもち、香りが飛んでしまいますので、当社では低速にこだわっています。
石臼挽き
専門用語で、石臼挽きそば粉は粒度分布が広いという言い方をします。
石臼で挽いた粉は同じ粉のように見えても、大きな粒、小さな粒があります。また粒の断面は繊維を引きちぎったようなザラザラな断面でもあります。粒の大小、ザラザラが集まって石臼挽きそば粉を形成しているのです。これは麺にした時、口の中でザラっとしたそばの風味として、そばのおいしさにつながっていきます。
美味しいそばを食べた時、時間をおいてから、また食べたくなってくる感覚をお持ちのそば愛好家様は多いと思います。
石臼挽きそば粉の豊かな粒度と繊維の断面がそばの魅力になっているのは間違いありません
おすすめの使い方
そば打ちでの利用が一番多い使い方です。香りや食感を楽しんでください。粗めの粒も入っているので、難易度が少し高く、経験者向けになります。
そば打ち
フランスブルターニュ地方に伝わる薄焼きであるガレットにもおすすめです。そば粉の粗さがパリッとした食感と絶妙な焼き目を作ります。
ガレット
長野県では伝統的食文化そばがきとして食べる人が多いです。
お湯でそば粉を練って、薬味、そばつゆ、またはきな粉、黒砂糖をかけて食べます。この食べ方は穀物でそばだけに許された食べ方で、忍者も非常食として持ち歩いていたそうです。
そばがき
そば粉の栄養
そばは健康食品であります。良質なたんぱく質は体をつくり、豊富な食物繊維は腸の動きを整えます。
ビタミンB1B2は脂肪をエネルギーに変え、肌の状態を整えます。蕎麦特有の栄養素のルチンは血管を強くする働きがあるとされます。最近話題のレジスタントプロテインは食物繊維のような働きをするたんぱく質で、他の穀物に比べて血糖値の上昇が穏やかであり、脂肪の吸収を抑える効果が期待できるとされています。
栄養価はそばの中心の白い粉よりも外側の黒い粉の方が高いです。
おすすめの石臼引きそば粉
▼当社で常時用意している石臼挽きそば粉は3種類
野趣あふれる玄挽きそば粉です。
精選した黒殻の付いたそばの実を石臼挽きで製粉しました。粗いふるいでふるいました。最近はガレットでの利用が多くなって品薄です。
▼期間数量限定の石臼挽きそば粉