北海道・ピンネ農協の牡丹そば|もうじき100年、受け継がれてきたそばを今年も製粉します

北海道のピンネ農協から、牡丹そばの畑の写真が届きました。

青い空と山、その下に広がる一面のそば畑。

少し前まで白い花でいっぱいだった畑も、収穫の時期が近づき、少しずつ色が変わってきています。

大西製粉では、このピンネ農協で大切に栽培されている「牡丹そば」を今年も仕入れ、製粉します。

販売は少し先になりますが、2027年1月20日頃から、牡丹そば粉として数量限定で販売する予定です。

今回は、北海道で長く受け継がれてきた牡丹そばと、今の畑の様子をご紹介します。

北海道の山々を背景に広がる、ピンネ農協の牡丹そば畑。

目次

もうじき100年を迎える「牡丹そば」

牡丹そばは、北海道で古くから受け継がれてきたそばです。

栽培推奨品種として認定されてから、もうじき100年を迎えます。

100年近く前から栽培されてきたそばが、今も畑に播かれ、花を咲かせ、実を付けています。

長く続いてきた品種ですが、ただ昔からあるというだけではありません。

その種を守り、作り続けてきた人たちがいるからこそ、今も私たちは牡丹そばを味わうことができます。

収量が少なくても、守り続けているそば

牡丹そばは、他の品種のそばに比べると、収穫量が少ない傾向があります。

栽培や収量だけを考えれば、もっと作りやすい品種もあります。

それでもピンネ農協では、牡丹そばの原種を保存し、この品種を大切に守りながら栽培を続けています。

毎年種をつなぎ、畑で育て、また次の年へつないでいく。

その積み重ねがあって、私たちのところへ牡丹そばが届きます。

私は製粉屋ですので、どうしても、

「今年のそばは、どんな粉になるだろう」

「どう挽けば、このそばの良さを生かせるだろう」

と、製粉してから先のことばかり考えてしまいます。

でも、その前には、そばの種を守り、畑に播き、育て、収穫までつないでくださる人がいます。

その方たちがそばを育て続けてくださるからこそ、私たちは製粉屋として仕事ができます。

こうして産地から畑の写真を送っていただくと、私たちの仕事は製粉所から始まるのではなく、もっと前の「種」や「畑」からずっとつながっているのだと、改めて感じます。

花が終わった畑を見ると、不安になります

この時期のそば畑を見ると、私は毎年不安になります。

少し前まで一面に咲いていた白いそばの花が終わり、畑全体の色も大きく変わっていきます。

一見すると、

「大丈夫なのかな」

「そば畑が全滅してしまったようにも見えるな」

と思うくらいです。

ですが、近くで一本一本を見てみると、実はその中で、着々とそばの実が育っています。

花が終わり、実が育ち始めている牡丹そば。

畑の中には、いくつもの色があります。

白は、まだ残っているそばの花。

緑は、そばの葉や茎。

実の根元付近の茎には、赤い色も見えてきます。

そして、花が終わってそばの実の充実期に入ると、畑全体が少しずつ茶色っぽい色へ変わっていきます。

さらに実が熟してくると、そばの実は黒くなります。

この黒い殻に包まれた状態が、私たち製粉屋が「玄そば」と呼んでいるそばの実です。

白い花が終わり、畑の色が変わっていくと、どうしても心配になります。

でも、よく見ると、その裏では確実にそばの実が育っている。

花が終わることは、そばが終わることではありません。

花から実へ。

今度は、そばの実を充実させる大切な時期に入っています。

花が終わったあと、少しずつ充実していく牡丹そばの実。

それでも、収穫が終わるまでは気が抜けません。

無事に収穫され、玄そばが北海道から小諸の製粉所へ届いたところで、

「今年も無事に来たな」

と安心して、胸をなでおろします。

牡丹そばは、丸抜きにして石臼で製粉します

大西製粉では、届いた牡丹そばの玄そばから、黒い殻を取り除きます。

殻を取り除いたそばの実を「丸抜き」といいます。

この丸抜きにした牡丹そばを、石臼でゆっくりと製粉して、牡丹そば粉に仕上げます。

北海道の大地で育つ牡丹そば。この実を丸抜きにし、大西製粉で石臼挽きします。

牡丹そばで、ぜひ楽しんでいただきたいのは「そばの味」です。

品種が変われば、同じそばでも味や香りは変わります。

いつも使っているそば粉と牡丹そば粉を打ち比べてみる。

食べ比べてみる。

そうすると、品種による違いも感じていただけると思います。

自分でそばを打つからこそできる、楽しみ方のひとつです。

牡丹そばを購入いただいた際には、ぜひ普段お使いのそば粉との食べ比べもしてみてください。

もうじき100年。「100年そば」を次の世代へ

牡丹そばが栽培推奨品種として認定されてから、もうじき100年。

約100年前から受け継がれてきたそばが、今も北海道の畑で育っています。

産地で種を守り、育てる人がいる。

収穫された玄そばが、小諸の大西製粉へ届く。

私たちが丸抜きにし、石臼で製粉する。

そして最後は、皆さんのご自宅でそばになる。

そう考えると、そば粉一袋の中にも、長い時間とたくさんの人の仕事がつながっています。

私はこの牡丹そばを、

「もうじき100年を迎える、100年そば」

そんな気持ちで大切にお届けしたいと思っています。

長い年月を受け継がれてきた牡丹そば。今年も収穫の時期が近づいています。

2027年1月20日頃から、数量限定で販売予定です

今年収穫された牡丹そばは、乾燥や調製などを経て、北海道から大西製粉へ届きます。

私たちは玄そばの状態を確認し、黒い殻を取り除いて丸抜きにし、石臼で製粉します。

牡丹そば粉の販売は、2027年1月20日頃からを予定しています。

数量限定での販売です。

今年の牡丹そばが、どんな玄そばになって小諸へ届くのか。

そして石臼で挽いた時、どんな香りを立たせ、どんなそば粉になってくれるのか。

製粉屋として、今から楽しみにしています。

北海道の畑から、小諸の製粉所へ。

そして、皆さんのそば打ちへ。

もうじき100年を迎える牡丹そば。

2027年の牡丹そば粉を、どうぞ楽しみにお待ちください。

2027年の牡丹そば粉はこちら

北海道の畑で育った牡丹そばが小諸へ届きましたら、丸抜きにして石臼で製粉します。
100年近く受け継がれてきた牡丹そばの味を、ぜひそば打ちでお楽しみください。

2027年1月20日頃から数量限定で販売予定です。

牡丹そば粉の商品ページはこちら

この記事を書いた人

大西 響のアバター 大西 響 大西製粉5代目

大西製粉5代目社長 大西響
霧下蕎麦の名産地として知られる長野県小諸市で、そば粉専門の粉屋を営んでおります。地元の良質な蕎麦を全国のそば打ち愛好家様にお届けできるように、日々奮闘しております。

奥深い蕎麦の世界、知れば知るほどその面白さは増していくようです。 どうぞ細く長く縁起の良し蕎麦のように、末永くお付き合いください。

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