2026年の新そばへ|小諸のそば畑が満開に。収穫から新そば粉になるまで
この時期になると、毎年なんとなくそわそわし始めます。
「新そばは、まだか?」
「今年はいつ頃になりそう?」
行きかう人とも、挨拶代わりに新そばの話をする季節になりました。
昔に比べれば、玄そばやそば粉の保管技術、冷蔵技術もずいぶん進歩しました。
そのため、夏になったからといって、そばの品質が極端に悪くなるということは少なくなっています。
それでもやっぱり、新そば粉は待ち遠しい。
「今年はどんなそばになるだろう」と気になって、畑を見に行く回数も自然と増えてきます。
そして今年も、新そばの季節が少しずつ近づいてきました。

小諸の自社農園で、そばの花が満開です
大西製粉では、長野県小諸市にあるそば工場の周辺の畑をお借りして、約5ヘクタールのそばを栽培しています。
今年も8月に種を播きました。
本日、畑の様子を見に行ってきましたが、生育はとても順調です。
畑一面が、白いそばの花で覆われています。
遠くから見ると、白いじゅうたんのようです。
栽培している品種は、「信濃1号」。
長野県で長く栽培されてきた、信州そばを代表する品種のひとつです。
半世紀以上にわたって栽培されてきた品種ですが、今でも信州のそばづくりを支えている大切な品種です。

畑の中から聞こえる、ハチやアブの羽音
そば畑の中に入ると、写真だけでは伝わらないものがあります。
耳を澄ませてみると、
「ブーン、ブーン」
と、あちらこちらから昆虫の羽音が聞こえてきます。
そばの花の蜜を求めて、ハチやアブなど、たくさんの昆虫が集まっています。
こうした昆虫たちが花から花へと飛び回り、花粉を運んでくれることで、そばの受粉が進んでいきます。
白い花が静かに咲いているように見える畑ですが、近くまで入ってみると、実はとても賑やかです。
毎年見ている光景ですが、
「今年もちゃんと季節が進んでいるな」
と感じる瞬間でもあります。

今年のそばは、丈もあり、茎もしっかりしています
一本一本のそばを見てみると、今年は丈もしっかり伸び、茎も太く育っています。
下の方から花が咲き、上へ伸びるにつれて枝が分かれ、その先にもさらにたくさんの花を付けています。
今年は特に、花の数も多く感じます。
まだ、この時期には、はっきりとしたそばの実は見えてきません。
これから受粉した花が少しずつ実になり、秋の収穫へ向かっていきます。

大西製粉が小諸でそば栽培を始めて、今年で8年になります。
毎年同じように種を播いても、そばの出来は本当に違います。
雨が多い年もあります。
雨が少ない年もあります。
暑い年もあれば、風で倒れてしまう年もあります。
種を播いた時には分からないことばかりです。
だからこそ、収穫するまで安心はできません。
それでも今年の畑を見ていると、
「今までで一番いいんじゃないか」
そんな期待を持ってしまいます。
8年間そばを栽培してきましたが、ここまで順調な年は、私は初めてです。
もちろん、まだ収穫までは時間があります。
これからの天候次第で何が起こるか分かりません。
期待しすぎず、でも少し期待しながら。
もうしばらく畑を見守っていきたいと思います。
10月中旬に収穫。そして今年の新そば粉へ
このそばは、10月中旬頃の収穫を予定しています。
そばは、収穫すればすぐにそば粉になるわけではありません。
収穫した後、
収穫 → 乾燥 → 精選 → 等級検査 → 製粉
という工程を経て、ようやく今年の新そば粉になります。
大西製粉では、小諸でのそば栽培から、収穫、乾燥、精選、そして製粉、販売まで、一連の流れを自分たちでつないでいます。
私たちが目指しているのは、
「収穫したそばを、できるだけ早く新そば粉にして、お客様へそばの香りを届けること」
です。
畑で収穫したそばが工場に入り、そば粉になり、商品として皆さんのご自宅へ届く。
その時間を、できるだけ短くしたい。
そばを栽培し、自分たちで製粉し、自分たちで販売しているからこそできることだと思っています。
やっぱり、新そばは違います
「新そばって、そんなに違うの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
今は保管技術や冷蔵技術が進歩していますので、一年を通しておいしいそばを食べられるようになりました。
昔のように、
「夏のそばはおいしくない」
と単純には言えない時代です。
それでも、新そばと食べ比べてみると、やっぱり違います。
挽いたときに立ち上がる香り。
そば粉の色。
そばを打っているときの香り。
そして、口に入れたときに感じる新そばらしい風味。
毎年、新そばを挽き始めると、
「今年もこの季節が来たな」
と思います。
特に普段からそばを打っている方には、一度ぜひ、前年産のそば粉と新そば粉を食べ比べていただきたいと思います。
同じそば粉でも、比べてみると違いがよく分かります。
新そば粉が届いたら、ぜひそんな楽しみ方もしてみてください。
2026年の新そば、楽しみにお待ちください

今はまだ、一面に白い花が咲いているそば畑。
そして乾燥、精選、検査を経て、大西製粉の工場で今年の新そば粉にしていきます。
この白い花から、今年はどんなそばができるのか。
私たちも今から、とても楽しみです。
これから、
収穫。
乾燥・精選。
新そばの入荷。
そして新そば粉の製粉。
その様子も、このブログで順番にご紹介していきたいと思います。
畑から、そば粉へ。
そして、皆さんの食卓へ。
2026年の小諸の新そば、新そば粉。
どうぞ楽しみにお待ちください。