こんにちは蔵の粉屋大西製粉の大西響です。
2018年度の夏そばの栽培を開始いたしました。

昨年は1ヘクタールに作付けました。
今年は8ヘクタールに作付をしています。

5月ゴールデンウィーク明けに種を撒いて、
6月下旬には蕎麦の花が咲きます。
7月中旬には収穫をいたします。

当社は農地を持っていませんので、
地主の方にお願いしながら土地をお借りしています。
今まで何年も作られていなかった農地なので、地主さんたちも大変喜んでくれます。
時には「土地代はいらないから、どんどんやってくれ」と言ってくださったり、
「隣の地主さんも紹介するよ」と言ってくださったり。
背中を温かく押してくださいます。
大変うれしいです。

最初は私たち製粉会社が農業をやるなんて、無謀かなと思いましたが、
(今でもうまくいくか不安ですが…)
挑戦して良かったと思います。

今、中山間地は生産者の高齢化のため、耕作放棄地が多くなってきています。
私たちの小さい頃、
オタマジャクシを捕まえ、沢蟹を捕とりに走った畦道、
木に登りクワガタやカブトムシを捕った里山。
こまめに草刈がしてあり、維持してきたすばらしい農風景。

現在は手入れもできなくなり、何も栽培されていない田畑が多くなってきました。
そば栽培を通じて、農風景を守っていきたいと考えています。

蕎麦は2か月という期間で収穫できますので、害虫などの心配もありません。
農薬を一切使わずに収穫できる作物です。

農風景の維持、自然共生、生物の多様化にも少しでも貢献していきたいと思います。

「夏の新そば」というのは、
聞きなれない言葉かもしれません。

通常、「新そば」と言えば、10月後半から発売される「秋の新そば」をさします。

信州の冷涼な気候は夏でも風味が良い蕎麦を育ててくれます。

夏にも採れたての新そばが提供できる街、小諸
そんな蕎麦の里を目指して、作付を増やしていきます。

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