北海道視察旅行2023

2023年9月5日(火)、6日(水)

国内産そばの栽培量日本一の北海道へ産地視察に行ってきました。

いつも仕入れさせていただいている北海道沼田町と北海道音威子府町の2か所に行き、

広大な畑で、スケールの大きさを感じました。

1、2022年のそばの収穫量について

2、北海道沼田町のそばについて

3、北海道音威子府村(おといねっぷむら)のそばについて

1、2022年(令和4年)の北海道のそばの収穫量について

まずは昨年の北海道産のそばの状況から共有いたします。

全国そば収穫量 4万トン

北海道そば収穫量 1万8300トン(46%)

長野県そば収穫量 3190トン(8%)

北海道沼田町 540トン

北海道音威子府村 498トン

(参照 農林水産省)

https://www.maff.go.jp/j/tokei/kekka_gaiyou/sakumotu/sakkyou_kome/kougei/r4/soba/index.html

2、北海道雨竜郡沼田町のそばの栽培状況

北海道雨竜郡沼田町

北いぶき農業協同組合

http://www.ja-kitaibuki.or.jp/

北海道旭空知地方北部、雨竜川の北岸に位置し、面積280km2、人口2900人。

南部は平野で、三方は山に囲まれる。夏は30℃、冬はマイナス30℃にもなる気候です。

そばの収穫量は2022年 632ヘクタール作付け 540トン収穫

私が社長になってから10年以上、取引をしています。

品種はキタワセ種のみ 

当社へは選別された1等級の商品を送ってくださいます。

沼田町オリジナルブランドで「雪中そば」と呼ばれています。

肥沃な大地でお米の産地であり、大量の雪を蓄積し米の貯蔵庫を冷やしているとのことです。

色は 緑色 が強く 非常に良質な商品です。

沼田町 ほろしん温泉ほたる館で

蕎麦を食べました。

そばの香りが立ち上がり、

食感も非常に良かったです。

そば収穫量

2020年408トン、2021年285トン、2022年540トン

雨風で倒伏が目立った圃場、

天候が回復し、時間がたてば、収穫できるようになる可能性もある。

農協の担当者さんちょっと悲しそうでした。。

視察の感想

通常のそばと米を栽培している産地では、主要穀物である米の収穫作業を優先しておこない、その後にそばの収穫作業をします。

沼田町ではそばの優先して収穫、乾燥調製を始めていました。当社の長野県でも米の収穫が早いので、とてもびっくり、大変ありがたいと感動しました。

実際の播種から収穫までの期間は不明ですが、

色、香りが良く大変好評な理由は、こうした丁寧な取り組みにあると感じました。

沼田町精選施設の様子

収穫されたばかりのそばの精選作業が行われていました。

等級検査されたばかりの玄そば

1等級です。

麻袋45kg

これを持ち上げて、積む作業をかなりの重労働です。

3階建て以上の大型サイロ

2023年の状況

北海道全体に言えることですが、お盆前の台風7号の影響で倒伏してしまった畑が多くみられます。

また8月の異常な高温による高温障害を原因とする、着実不良もあるようでした。お盆過ぎれば気温がぐっと下がるのですが、今年は30度越えの日が続いたようです。そばは他家受粉といって、虫などの働きによって、受粉され、実ができます。そばの開花時期に温度が高いと、虫の活動が、消極的になり、着実が進まない場合があります。

結果、残念ですが、今年の収量量は例年よりも減少になりそうです。

収量が少ないと価格も高くなります。

当社で10月1日のこのそばを楽しみにしてくださるお客様も多いので、

安定供給できるように頑張ります。

3,北海道上川郡音威子府村のそばの栽培状況

北海道上川郡音威子府村(おといねっぷむら)

北はるか農業協同組合 

音威子府村は上川管内北端に位置し、面積275 km2   

北海道内で人口が一番少ない村(680人)である事から、「北海道で最も小さな村」と言われています。四方山岳に囲まれた盆地地形のため、寒暖の差が激しく、夏場は30度、冬場はマイナス30度にもなります。道内でも有数の降雪地帯で、降雪量は12メートルを越えることもあるそうです。

音威子府と言えば蕎麦と言うくらい、作付面積、生産量とも道内トップクラスです。(2022年産は不作のため、あまり収穫できなかったようです。上記の表で11位になっています。) 特に黒いそばが音威子府の特徴になっておりました。黒いそばを開発した畠山製麺さんでしたが、惜しまれながら、2022年夏、廃業をしてしまったとのことです。

現在では千葉で畠山製麺さんのご親族の方が音威子府そばを提供したり、都内にも新音威子府そばのお店が開店したりと新しい音威子府そばの作る動きがあるようです。興味のある方は調べて足を運んでみてください。

音威子府そば(黒いそば)

そば収穫量

2020年516トン、2021年1270トン、2022年498トン

視察の感想

広大な面積のそば畑を見せてもらいました。

あの山の端から、この山の端までというように、どこまで行っても、そば畑が広がっています。

個人の生産者さんで100ヘクタールぐらいあるので、とても大きいです。(当社は10ヘクタール)

2022年も天候不順で生産量が少なくなってしまい。予定の半分しか入荷することができませんでした。今年も天候不順等の影響でやはり減収になってしまっているようです。それでも昨年よりは良いという事で、担当者さんの明るい声が聞けて良かったです。

北海道へそばの栽培状況を確認して、

多くの事を学ぶことができました。何より直接生産者さんとお話し情報共有できたのが、良かったです。

今後も定期的に産地に通い、勉強していきたいと思います。

生産者さんの思いを消費者の皆さんに届けていきたいと思います。

 

北海道産新そば粉の販売は2023年10月2日(月)からの販売いたします。

予約販売9月26日から開始いたします。

どうぞよろしくお願いいたします。

北海道産石臼挽き新そば粉 1kg 1980円

https://www.konaya.jp/c/item_list/sobako/ishiusu/hokkaido_ishiusu_1

北海道産ロール挽きそば粉 1kg 1480円

https://www.konaya.jp/c/item_list/sobako/roll/hokkaido_roll1

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