そば栽培風景

そば栽培

こんにちは、蔵の粉屋大西製粉の大西響です。
今年も「夏の新そば」の栽培シーズンが来ました。
昨年よりも土地を拡大し、12ヘクタールで栽培中です。

夏そばってなに?

そばというと秋のそばを思い浮かべる方が多いですが、
そばの種類には「春蒔き夏収穫の夏そば」と「夏蒔き秋収穫の秋そば」があります。
夏に収穫できる蕎麦ということで、「夏そば」もしくは「夏の新そば」などとも呼ばれています。

全国的にも夏そばが可能な地域というのは限られており、
夏の雪どけの遅い、秋の雪が早い標高が高すぎる場所では難しいです。
また、暑すぎても高い品質のものはできませんので、
冷涼な気候であることも夏そば栽培の条件です。

長野県内の夏そばの取り組み

今まで長野県内では夏そばはほとんど栽培されていませんでしたが、
年々栽培が多くなっています。
まだ正確な統計数字がないので私の予測ですが、
2018年の長野県全体の作付け4250Ha収穫量2130トンのうち約10%(約200トン)が夏そばだと思われます。

2018年の秋そばは長野県も全国的にも大不作でした。
作付け後の雨量の多さ、9月10月の日照不足、収穫時期の台風のため倒伏脱粒などが原因です。
一方、夏そばは天候に恵まれ、秋そばよりも収穫量が高かったです。(当社比)

2018年だけでなく、ここ数年秋そばの収穫量がかなり悪いので、
生産者は夏秋の2期作に取り組みが増えてきました。

夏にも栽培をすることで
秋そばの収量の減少や設備の回転率を上げる。
次期をずらして安定経営をする。
希少性が高く高値で取引されている。
そばの需要期である夏に取れたての新そばを楽しんでもらえる。

品質については、「夏そばは香りコシ、風味がない」とかつて言われていたこともありますが、
秋そばの風味とは違うものの、一定の品質はあります。

夏そばの生育

夏そばの種は、夏専用のものを使用しています。
長野県の多くで栽培されている品種は「信濃1号」品種ですが、
これは秋専用のそばの実になります。
夏そばとして播種しても実ができません。

今回播種したのは北海道で一番栽培されている「キタワセソバ」を播種しました。
長野県にはしなの夏そばという品種もありますが、あまり種が出回っていません。
キタワセソバは信濃一号にくらべて播種からの収穫時期までの期間も1週間短いので、
気候変動などのリスクも受けにくいので選定しています。

夏そばは5月1日から播種をはじめます。
6月中旬にはそばの花が満開になります。
7月中旬には収穫が作業を行います。
8月中旬に製品として販売が可能になります。

そばが食べたくなる夏に、とれたての蕎麦を提供できるように、
頑張りますので、どうぞご期待ください。

 

 


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