信州そばを収穫してから精選する施設完成

2017年秋から
良質な蕎麦の確保、信州蕎麦文化の地域振興、荒廃遊休地の解消を目的に、
自社農園そばの栽培事業に挑戦中です。

8月1日現在、
約7ヘクタールで信州夏の新蕎麦2018を収穫中です。

長野県と言えば、
恵まれた気候を活かした風味豊かな玄そばを、
年間約2000トンを栽培するそば県ではあります。

しかし最近は生産者の高齢化や蕎麦の収量が良くないため、
そば栽培が下火になっております。

とくに収穫した後の蕎麦を乾燥する作業や、
砂や石、茎などの夾雑物を選別する作業を非常に労力がかかります。

当社も昨年自社農園で取れた4tをすべて手作業で乾燥選別をしましたが、
非常に大変な工程でした。

長野県の蕎麦栽培生産者さんの行っている作業

庭先にビニールシートを広げて、玄そばを天日乾燥する。
一日に何度も手を入れて上下を掻き回し、水分が均一に乾燥できるようにしていく。
ビニールハウス内か、ない場合は、雨や夕方に取りこんで、朝にもう一度広げます。

手作業で唐箕がけ(とうみがけ)をする。
風を起こして、重さにより、良い物、悪いものを選別していきます。
重たい良い粒が手前から落ちてきて、少し軽いもの(2番と呼びます)が違う口から落ちてきます。
一番軽い茎や夾雑物、そばの殻や草の種などは遠くに飛ばして落ちます。

この作業を1人の男の人でも1週間で1000kgがやっとこの作業です。

この重労働をなんとか機械化していきたい!
機械化できれば蕎麦の生産者さまはもっと増えていくのではないだろうか?
というのが、当社のたてた仮説です。

新しく完成した乾燥精選施設

新型の設備のためすべてはお見せできないのですが、

収穫してきたコンテナからほぼ人の手で触れることなく、製品が完成する工程になりました。

コンテナから自動で投入し、石や砂、夾雑物を取り除く粗選別機

遠赤外線で蕎麦の風味を損なうことなく、一定の水分に乾燥することができる乾燥機

地域全体で設備機械を使いながら、
良質な信州そばを栽培していきたいと思います。

 

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