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2016年9月24日に小諸市役所農林課主催のミーティングに、

パネリストとして参加させていただきました。

「新しい農業をはじめよう」というテーマを聞いたときに、

農家でもない自分に農業について、お話できる部分はないと思いましたが、

現在、小諸の名産「そば」の仕入れ加工業者として、

また、大学時代から今日まで、食品流通に携わって、約20年という経験から、

農家さんに対して、お願いを申し上げる事ならできるかなと思い参加しました。

 

まずは

静岡県の米農家松下さんと米店の長坂さんの基調講演1

松下さんは、米の新品種「カミアカリ」という品種を発見、

長坂さんと一緒に、普及に取り組んでいます。

発見から多くの人たちと勉強会を立ち上げ活動しています。

生産者、販売店、消費者、興味のある人、多くの人と共創しながら、

取り組んでいるという話が、興味深かったです。

 

続いて

信州小諸の宮嶋林檎園の宮嶋兄弟の基調講演2

お父さんが品種開発した「浅間クチーナ」

佐久地方の若手りんご生産者さんを組織化しての新しい取り組み、

今後の取組で、りんごのお酒ハードサイダーについて

自分たちの楽しいことに取り組んで行くという、姿勢に共感を覚えました。

 

いよいよ、

トークセッション、

小諸の蕎麦の現状について、話をしました。

 

「長野県は蕎麦の栽培には非常に恵まれた土地であるので、

風味豊かな蕎麦になる。

しかし近年は他の産地でも非常に良質な品質の蕎麦が開発され栽培されてきている。

信州ブランドに奢ることなく、そばの栽培そして製粉加工に、努力していきたい。

当社は小諸の蕎麦を武器に消費者へ直接販売をしている、

是非多くの方に蕎麦作りをお願いしたい。」

 

流通について

「近年は商品を売ろうと思っても売れない時代である。

視点を商品から情報に変えていく必要がある。

日本の食の流通は問屋を中心に、世界で最も効率化された流通である。

最近6次産業化という言葉にあるように、農家さんが、流通まで含めて、おこなうことが是という風潮がある。

しかし安易に直販をするのが農業経営にとって良いかは難しい。

ただ、生産者は自分たちが栽培した農作物を、

どんな人が、どんな料理で、どんな顔で、食べているかをもっと興味をもったらどうだろうかと思う。

流通は今まで通りの、効率化された流通を使いながら、

生産者と消費者の情報をやり取りするをもっと活発にしていってほしいと思う。

そうすると、品質も向上するし、作る作物も変える必要が出てくるかもしれない。

私たち農作物の仕入れ業者は消費者からの感想、情報を生産者様に伝える取り組みをしていきたい。」

 

小諸市の農業を考える新しい取り組みに参加でき、大変有意義でした。

 

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