こんにちは 蔵の粉屋大西製粉の大西響と申します。

2015年秋の新そば粉の発売を開始いたしました。
いつもご愛顧頂いている皆様や、これから大西製粉のそば粉を使ってみたいというお客様に、
原材料の産地について、残念なお知らせをしなければいけません。

■大西製粉の長野県産の取り扱い

私ども大西製粉は長野県にある企業として、
長野県産の玄そばを使った商品作りをしております。
地元でそばの栽培を契約していただいている生産者様は50名を超え、
総面積は40ヘクタールを越えました。

■2015年長野県産そばの収穫状況

2015年10月初旬、浅間山麓の標高の高い畑から収穫作業を始めてみると、
収獲してもしても、コンバインという収穫機械に玄そばが貯まっていきません。

ようやく貯まった玄そばを天日で乾燥し、唐箕(とおみ)と呼ばれる機械を使い、
実の入った物と実入りの悪いもの殻や夾雑物を重さで選別していきます。
今年の玄そばは実入りが悪いものが多くあり、一定の基準の玄そばは更に減少してしまいました。
通常ですと1つの畑で90kgほど取れる玄そばが20kg、30kgしか採れていません。

10月10日ごろから、生産者様を回りました。
「今年も約束の数量ができそうもなくて、ごめんな」と生産者さんは話します。
私も
「気候条件にはかなわないので、仕方がありませんね」
と励まし合いますが、消費者様の事を考えると言葉がでませんでした。

■そば減収の原因

9月に浅間山麓の蕎麦畑は可憐な白い花を咲かせ、豊作を期待させてくれました。
台風や洪水など、災害も一部で確認されたものの、大きな問題はないように思われました。

まだ長野県の専門的な見解は出ていないので、
生産者さまとの予想になりますが、

例年ですと9月の開花とともに、
蜂やアブなどの昆虫が蕎麦畑を飛び回り、花から花に飛び移りながら、そばの花の受粉をしてまわります。

9月10日、記憶に新しいあの大型台風の接近で、長野県も天候のすぐれない日が続きます。
台風の直撃は免れたものの、自然体系にあたえた影響があったように思います。

その後も残暑の無い、涼しい日が続き、私たち人間は、過ごしやすい日が続きましたが、
蕎麦の成熟に影響があったのではないかと予想しています。

■2015年産大西製粉のそば粉の産地について

なかなか蕎麦原料が集まらない状況の中で、
長野県産をご希望のお客様にこのようなことをお伝えするのは心苦しいのですが、
今年度の新そば粉の産地について、当面は長野県産信濃1号と北海道産キタワセ種のブレンドとさせていただきます。

■北海道産キタワセ種について

今回使います北海道産キタワセ種は北海道士別市にあります北ひびき農協の玄そばにございます。
数年前から取引をはじめ、品質の良さは実感しております。
今年の仕入れした玄そばはすべて等級検査で1等級をもらったロットになります。

■北海道産キタワセ種と長野県産信濃1号の違いについて

私どもの長野県で栽培されている信濃1号の特徴は香りの豊かさと粘りにあります。
一方
北海道産のキタワセ種の特徴は蕎麦の色にあります。
甘皮の部分が緑色をしており、保存のしっかりした貯蔵施設であれば、年間美しい蕎麦に仕上がります。

2つの産地をブレンドすることで、
それぞれの個性を活かしながら、大西製粉の製粉技術で更に良品になるように商品をお作り致します。

■長野県産の蕎麦へのこだわり

長野県にある企業として、信州そばの文化を次世代につないでいくためにも、
長野県での蕎麦栽培が必要不可欠です。

生産者様の高齢化が進んでいきます。作付面積は少なくなっていきます。
今年のような状況になると蕎麦の栽培に対しても、生産者さまとともに歩んで行かなければいけないと感じます。
長野県産そばの栽培を振興していきます。

■2015年度のそば粉について

長野県産が不作であるとはお伝えしましたが、
厳しい検査や農家さん1人1人からの、
顔を合わせた直接の取引をつうじて、高品質な原料は揃ってきました。

いずれもおすすめできる蕎麦粉です。
どうぞ、ご賞味いただければ幸いです。


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