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石臼挽きとロール挽きの違いとは?そば粉の製粉方法と選び方ガイド【初心者でもわかる】


最近、大西製粉には「石臼挽きとロール挽きの違い」について多くのお問い合わせが寄せられています。

「初心者にはどちらが打ちやすいのか?」
「香りや風味はどう違うのか?」
「そばがきやガレットにはどちらの粉が合うのか?」

そこで今回は、大西製粉の粉の専門家である KONA博士 にお話を伺いました。
長年そば粉と向き合ってきた博士が、伝統と科学の視点からわかりやすく解説してくれます。

KONA博士 登場

こんにちは、クラコナ博士じゃ。
わしは88歳、若いころ世界を旅して粉料理を食べ歩いた
「粉の研究者」じゃよ。
そば粉や小麦粉のことなら何でも聞いてくだされ。

今回は初心者でもわかるように、製粉方法・香り・保存性の違い、さらに「そばがき」「ガレット」に合うそば粉の製粉方法まで解説していくぞ。

今日も日本の粉食文化を伝統の知恵と科学で分析していくぞよ!

大西製粉の石臼はどんなもの?

大西製粉で使っている石臼は、直径56センチ、厚さ20センチ、重さ70〜100kgほどの石を二つ重ねて製粉しておる。
この石臼は1基で数十年も使い続けられる頑丈な道具じゃ。
実際に50年以上現役で活躍している石臼もあり、きちんとメンテナンスをすることで長寿命を保っておるんじゃ。

石には「溝」が彫られていて、粉砕されたそば粉はこの溝を伝って外に流れ出ていく。
この模様は石臼職人が研究を重ねて彫り上げたもの。
大西製粉のロゴマークも、この石臼の溝をモチーフにしているんじゃよ。


上下の石臼の溝が複雑にかみ合うことで、細かい粉から粗い粉まで幅広い粒度を生み出せる。
その結果、麺にしたとき表面に微細な凹凸ができ、そばを啜るときに独特の喉ごしを生むんじゃ。

粒度で比べると:
– 小麦粉 … 約150メッシュ(とても細かい)
– ロール挽きそば粉 … 約100メッシュ(均一で細かめ)
– 石臼挽きそば粉 … 約50メッシュ(粗めで粒度分布が広い)

石臼挽きそば粉の特徴は?

石臼挽きは香りと風味が豊かで、表情のあるそば粉になる。

– 摩擦熱が少なく、香りが飛びにくい。
– 粒度分布が広く、麺に力強い食感と喉ごしを与える。
– 粒子が粗いため酸化しにくく、比較的保存性が良い。


ただし粗い粉ゆえに十割そばでは切れやすく、初心者には少し難しい面もあるんじゃ。

ロール挽きそば粉の特徴は?

ロール挽き製粉機は、金属製ローラーでそばの実を切るように砕く仕組みじゃ。

– そばの実を循環させながら徐々に粉砕。
– 白い御前粉(更科粉)→ 2番粉 → 3番粉、と段階的に分けられるのが特徴。
– 粒子が均一で、つるっとした口当たり。
– 切れにくいため、初心者向けで扱いやすい。
– 製粉効率が良いためリーズナブルに提供できる。


ただし粒子が細かいので表面積が大きく、酸化が進みやすく保存性は石臼より劣ることもある

歩留まりに違いはあるの?

歩留まり(粉の取れ高)は、実は石臼挽きもロール挽きも大きくは変わらん。
違いは「粉の性格」と「挽き分けの有無」にあるんじゃ。

保存性に違いはあるの?

– 石臼挽き … 粗い粒子が含まれるため酸化はゆるやか。香りが長持ちしやすい。
– ロール挽き … 粒子が細かく酸化しやすいので、早めに使い切る必要がある。

いずれも冷蔵・冷凍保存が基本。脱酸素剤入りのパックならより安心じゃな。

 どんな用途に向いている?

実は、十割そばでも二八そばでも製麺機でも、石臼挽き・ロール挽きのどちらも使える。

– 香りや個性を楽しみたい → 石臼挽き
– 扱いやすさ・打ちやすさ重視 → ロール挽き

初心者はロール挽きで基礎を学び、慣れたら石臼挽きに挑戦する、というステップアップもおすすめじゃ。

他の製粉方法はあるの?

実は「胴付き製粉機」という方法もある。
金属の胴で穀物を擦り合わせる仕組みで、現在でもごく一部の製粉会社で稼働している。


歴史を振り返れば:
– 江戸時代まで … 手回し石臼
– 昭和初期 … ロール挽き製粉機の登場
– 1980年代 … 電動石臼製粉機が普及

そば粉の製粉は、時代ごとに進化してきたんじゃな。

そばがきに合う製粉方法は?

そばがきは、そば粉と熱湯を混ぜて練り上げる素朴な料理。
蕎麦の原点とも言える食べ方で、粉そのものの香りと甘みをダイレクトに楽しめるんじゃ。

おすすめは石臼挽きそば粉。
– 粒度分布が広いので、香りが立ちやすい。
– 粗めの粒子が「もちっとした食感」を生み、力強いそばがきになる。
– 新そばの時期は特に香りが際立つ。

ロール挽き粉でも作れるが、均一でなめらかな口当たりになり、上品な仕上がりになるぞ。

ガレットにおすすめのそば粉は?

ガレットはフランス・ブルターニュ地方発祥の、そば粉で作るクレープのような料理じゃ。
日本でも人気が高く「どのそば粉を選べばいいのか」と問い合わせが多い。

おすすめは石臼挽きそば粉。
– 粗い粒子が網目状の模様を作り、本格的な仕上がりに。
– 色が黒く香ばしい風味があり、伝統的なガレットにぴったり。

一方で、パリッと薄焼き風にしたいならロール挽きそば粉も良い。粒子が均一で生地が滑らかに広がり、軽やかな食感に仕上がる。

KONA博士のまとめ

石臼挽き
香り高く表情豊か。粗めの粒が食感を作り、酸化しにくい。

ロール挽き
粒子が均一で扱いやすく、初心者向き。効率的でリーズナブル。

・ 製粉歩留まり … 大きな差はなし。
・ 保存性 … 石臼挽きはやや有利。ロールは早めに消費を。
・ そばがき … 石臼挽きで力強く、ロール挽きでなめらかに。
・ ガレット … 石臼挽きで本格的に、ロール挽きでパリッと軽やかに。

そば粉は「挽き方ひとつ」でまるで違う顔を見せる。
粉を知れば、そば打ちもそばがきもガレットも、もっと楽しくなるはずじゃ。
日本の粉食文化を知り、料理して味わい、大いに楽しんでくれ。

石臼挽きそば粉

石臼挽き そば粉 長野県産 [1kg/500g]

当社の一番人気そば粉。
精選したそばの実の黒殻をわずかに挽き込んだ挽きぐるみそば粉、風味、粘りがあり、おすすめです。

この記事を書いた人

そばの実研究所 クラコナ博士

年齢:88歳のおじいさん
経歴:若いころは世界を旅し、各国の粉料理を食べ歩いた探究者。ヨーロッパのパン、中国の麺料理、インドのチャパティ、アフリカの雑穀料理まで、世界の「粉食文化」に触れてきた。
思い出:中国の奥地で、地平線まで広がる「そばの花畑」に出会い、現地のそばを食べた経験が人生の大きな転機に。「そばは人類の食文化をつなぐ大切な宝だ」と心に刻んだ。
専門:製粉学・食文化史。粉の鮮度保持や保存方法について教授レベルの知識を持ち、現代の人々にもわかりやすく伝えることを使命にしている。そば打ちが趣味。
性格:おっとりしているが、話し出すと止まらない探究心の持ち主。ユーモアも交えて、難しいこともわかりやすく説明してくれる。

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