MENU

2017年新春「信州寒ざらし蕎麦」仕込開始

img_3947

2017年1月4日、長野県武石村にて「信州寒ざらし蕎麦」の仕込を行ってきました。

朝の気温はマイナス5度、キンと張りつめた空気の中での作業です。

流れる川にできた氷が朝日を浴び輝いていました。

img_3918

寒いため薪を燃やして暖を取ります。

img_3922
目次

寒ざらし蕎麦とは

寒ざらし蕎麦とは収穫した玄そばを冷水に晒したのち、更に寒風に晒して乾燥を行った、

信州に古くから伝わる、伝統的食文化です。

文献によれば、江戸時代には高遠藩が、寒ざらし蕎麦を将軍へ献上し、大変好評であったと伝わります。

美ヶ原山系の湧水は超軟水、とても柔らかく、清らかな水です。

img_3955

信州せいしゅんむら様とは、

今年で12年目の寒ざらし蕎麦でのお付き合い。

川の上流から、雨どいをつなげて、つなげて、

寒ざらしの大きな、樽の中に水を引いてきます。

寒ざらしの蕎麦が浮いて凍らないように、

ネットを使い、樽の底に括りつけます。

これも12年の経験ノウハウあってこそです。

6トン水が入る、大きな樽の中への、玄そばを入れていきます。

今年は合計1200㎏の蕎麦を仕込みます。

プロ集団、水の行方を、見守ります。

上流から、数百メートル、湧水が開通しました。

信州せいしゅん村様、ありがとうございました。

寒ざらし蕎麦はこの後、

2週間水にさらされ、

その後、寒風に晒されて、乾燥されたのち、

大西製粉で、石臼挽きそば粉に、製粉していきます。

今年は、そば粉の他にも、乾麺にも挑戦していきたいと思っています。

そば粉の発売は、2月10日頃を予定しています。

あまり寒すぎたり雪が多いと、乾燥に時間がかかることもありますので、気長にお待ちください。

この記事を書いた人

大西製粉店長のアバター 大西製粉店長 大西製粉5代目

大西製粉5代目社長 大西響
霧下蕎麦の名産地として知られる長野県小諸市で、そば粉専門の粉屋を営んでおります。地元の良質な蕎麦を全国のそば打ち愛好家様にお届けできるように、日々奮闘しております。

奥深い蕎麦の世界、知れば知るほどその面白さは増していくようです。 どうぞ細く長く縁起の良し蕎麦のように、末永くお付き合いください。

目次