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2016年信州蕎麦の収獲乾燥状況

2016年10月11日に小諸市南が丘の蕎麦畑で、

蕎麦の収穫をいたしました。

当社も加盟している「小諸蕎麦振興会」の直営農地で浅間山麓の南面、標高800m、約1.2ヘクタールの畑です。

昨年は収獲用コンバイン袋で12袋しか取れなかった園場ですが、

今年は収獲用コンバイイン袋で60袋の収穫です。

乾燥させて、蕎麦の茎などの夾雑物や土などを磨いても1トン以上にはなりそうです。

その後

農家さんの庭先をお借りして、

ブルーシートを広げて、「天日乾燥」を始めました。

乾燥機などを使う産地が増えてはいますが、

信州小諸地域では太陽の力を借りて、少しずつ少しずつ乾燥させていく「天日乾燥」が、

まだまだ多いです。

時間も手間も、乾燥機に比べて、かかりますが、

風味豊かな蕎麦になっていくような気がします。

ただ広げて、そのままにしておけばいいというものではありません。

10月中旬にもなりますと、

朝霜が降りてくる日もありますので、

毎朝、夜にかけたブルーシートを外して、天日にあて、

地面とブルーシートの間に結露ができてしまっているので、

蕎麦の上辺と下辺を天地かき混ぜながら、乾燥状態が、均一になるように、調整していきます。

これを、朝、昼、夜と一日3回繰り返します。

収獲したばかりの玄そばは、

その時の天候にもよりますが、およそ 20%くらいなので、

1日1%くらいずつ、乾燥されて、

約1週間で、目標の15%まで下げていきます。

自然の力を借りた、信州に古くからある、玄そばの「天日乾燥」、

新そば粉発売までは、あとわずかです。

この記事を書いた人

大西製粉店長のアバター 大西製粉店長 大西製粉5代目

大西製粉5代目社長 大西響
霧下蕎麦の名産地として知られる長野県小諸市で、そば粉専門の粉屋を営んでおります。地元の良質な蕎麦を全国のそば打ち愛好家様にお届けできるように、日々奮闘しております。

奥深い蕎麦の世界、知れば知るほどその面白さは増していくようです。 どうぞ細く長く縁起の良し蕎麦のように、末永くお付き合いください。

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