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信州産「夏の新そば」について

こんにちは大西製粉の大西響です。

2015年7月6日、「八ヶ岳山麓の蕎麦畑の花が見ごろになっている」と、契約の農家さんから連絡を頂きました。蕎麦に詳しい人だと、「えっ、今頃?9月じゃないの?早や!」と思うかも知れませんね。

この今の時期に咲く蕎麦は夏に収穫できる夏そばです。

夏蕎麦について

日頃、食べられている蕎麦と言うのは夏に種を撒き、秋に収穫できる「秋蕎麦」の事を言います。
今、咲いている蕎麦は春に種を撒き、夏に収穫できる蕎麦で「夏蕎麦」と言います。
育つ時期が違うので、たいてい夏用、秋用と違う品種を栽培します。

かつて、長野県でも夏そばの栽培はあちこちで行われていたと言われていますが、
他の作物に押されて、10年ほど前には、もうほとんど見られなくなっていました。

最近、徐々に長野県の各地で栽培が再び振興されはじめました。
当社も八ヶ岳山麓や浅間山麓で契約農家様と栽培に挑戦しています。

夏蕎麦の味は

秋に収穫をして半年保存した蕎麦 と 夏に収穫したばかりの蕎麦を食べ比べをしました。
夏蕎麦は風味がない、などと言う人もいますが、
私には色、風味ともに夏に収穫したものの方がおいしく感じられました。
その年の自然環境にもよるのだと思います。
きちんとした精選をして、挽きたてをそば打ちすれば、大変おいしいです。

ここ2年ほど、大雨で発育不良になってしまいました。思ったように収穫できないので、
発売を待ってくださったそば打ちファンの方に、発売できず、大変悔しい思いをいました。

2015年、今年こそは順調に収穫できると良いです。
安定した天候を祈念しています。

この記事を書いた人

大西製粉店長のアバター 大西製粉店長 大西製粉5代目

大西製粉5代目社長 大西響
霧下蕎麦の名産地として知られる長野県小諸市で、そば粉専門の粉屋を営んでおります。地元の良質な蕎麦を全国のそば打ち愛好家様にお届けできるように、日々奮闘しております。

奥深い蕎麦の世界、知れば知るほどその面白さは増していくようです。 どうぞ細く長く縁起の良し蕎麦のように、末永くお付き合いください。

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