信州蕎麦倶楽部通信 No.23 2018.9.8発行
こんにちは
蔵の粉屋大西製粉の大西響（きょう）です。
信州小諸9月に入り、急に朝の冷え込みを感じるようになりました。
もう窓を開けたまま寝られませんね。
猛暑だった夏の疲れからか、朝起きるのが辛い毎日です。
朝は15度、昼は25度まで上がる寒暖の激しさがあります。 信州のこの昼夜の寒暖の差は、蕎麦の葉や根から吸収した栄養を種子にスムーズに運び、 蓄えてくれ、風味豊かな信州蕎麦へと育ててくれるそうです。
今週はとても強い台風21号が日本を縦断、 同時に北海道の大地震と非常に大変な1週間でしたね。 被災された方におかれましたは、まだ混乱が続く日々であると思います。 一日も速く日常に戻れることをお祈りいたします。
現在、信州小諸の蕎麦畑は白い小さな花が満開の時期を迎えています。 非常に強い台風が過ぎた翌朝、自社農園の畑を見回りました。 倒れたり、冠水したりしている畑は見当たらず。安堵しています。
この後、雨が長引くようならば、蜂や虫と言った昆虫の活動が消極的になり、 花粉の受粉がうまくいかなくなり、収量が減収する可能性があります。 穏やかな日差しが戻ってくれれば良いと思います。
信州夏の新そば2018の発売開始
信州夏の新そば2018の製粉が完了しました。
粒も大きいためでんぷん質の部分も多いくモッチリした蕎麦になります。
色は薄緑色で清涼感があります。
自社の施設として玄そば乾燥精選施設を新設することができました。
そば打ちをするときに乾燥しすぎの原料は加水を多くなりますし、
乾燥不足の原料は石臼製粉で詰まってしまったりしていました。
玄そばの乾燥の安定化が課題でありました。
設置により今後は安定したそば粉の提供ができそうです。
詳しくは
▼社長ブログ 乾燥精選施設稼働開始 2018年8月1日記事
https://www.konaya.jp/blog/?p=799
▼信州夏の新そば粉2018好評発売中です。
非常に好評です。
https://www.konaya.jp/c/item_list/sobako/ishiusu/natsu-ishiusu-new
信州秋の新そばの栽培状況
夏そばの収穫が終わり、すぐに畑を耕して秋そばの蒔き付けしました。
現在は蕎麦の畑一面に白い花が咲き誇っています。
自社の農園として10ヘクタールに播種をしています。
台風や長雨などが来ないことを祈ります。
秋そばのそば粉及び麺類の販売開始予定は11月1日からです。
▼社長ブログ 信州小諸の秋そばの生育状況2018 2018年9月8日記事
https://www.konaya.jp/blog/?p=806
国内産そばの栽培状況
現在日本のそばの自給率は約3万トン。そのうちの2万トンが北海道産です。
今年の北海道の蕎麦の状況は、ゴールデンウィーク明けまで続いた雪の影響で作付けの遅れ、
7月、8月の大雨による生育不良により4割から5割減と言われています。
そして9月の台風21号と地震の影響はまだ不明です。
2018年の秋そばは国内産そばの絶対量が足りない非常事態となりそうです。
今月のおすすめ商品
▼暑い夏におすすめの乾麺 時間を旅する蕎麦「信州小諸風穴そば」
https://www.konaya.jp/c/item_list/gift/fuuketsu_soba_gift_5
信州小諸には地下より冷風が噴き出る不思議な地形があります。 これに気が付いた地元の住人は石垣を築き屋根を張り冷蔵庫とし使用し始めたそうです。 江戸時代には近くの池で氷を作り、暑中、藩主に氷を献上したとされ、今もこの地は氷地区と呼ばれています。 明治のころには涼しい地形を活かして、御蚕様を成育し、富岡製糸場の発展を支えていたそうです。
さて現在、この地域資源を生かした地域振興ができないかとプロジェクトが立ち上がりました。 当社はこの風穴に玄そばを貯蔵して、風穴貯蔵そばを企画いたしました。出来上がりの乾麺はもちもちの美味しい乾麺に仕上がりました。 現在の販売している乾麺は平成28年のそばで、2年間貯蔵ものです。そばの経年変化を楽しんでください。
▼暑い夏におすすめの乾麺 時間を旅する蕎麦「信州小諸風穴そば」
https://www.konaya.jp/c/item_list/gift/fuuketsu_soba_gift_5
▼大西社長のブログ 小諸風穴に貯蔵 2017年3月10日記事
https://www.konaya.jp/blog/?p=605
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記事 9月7日 第7回ワークショップ「家庭で作れる簡単お粉料理」
記事 9月3日 本日秋そば見頃です。
記事 8月31日 夏の新そば粉発売開始
記事 8月25日 揚げそば
記事 8月9日 ひしの南蛮の煮浸し
記事 7月23日 夏そばの状況収穫
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編集後記
お盆休みを利用して、家族で長野県から愛知県、滋賀県、福井県、石川県、新潟県と日本百名城を巡ってきました。
百名城のスタンプ本は本屋さんで販売しています。
城めぐりがブームになっているので、どの城も親子や祖父と孫でいっぱいです。
今回の目玉は息子と二人で登った織田信長の安土城と六角氏の観音山城、
どちらも現存する建物はありませんが、
山の大きさ、その墟構の大きさに圧倒されました。
炎天下の中、汗をかきながら登り切りました。
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