第60回信州そば品評会が平成29年11月1日(水)に
長野県工業技術総合センターで行われました。

今回は一般審査員として参加させていただきました。

長野県内の20社ほどの乾麺製造メーカーより134アイテムが集まり、
一つずつ食味鑑定していきます。
普段いろいろな乾麺を食べる機会はあっても、
1日でこれだけの蕎麦を食味する機会はないので、
食べすぎで、最後、苦しくなりましたが、
とても楽しい体験でした。

ここ数年の受賞の傾向を見ていると、
新蕎麦のグリーンらしい色合いで、
つるっとした食感の蕎麦が受賞している傾向があります。
おいしいのは間違いないのですが、
信州らしくない上品な蕎麦ばかりなので、
野趣あふれる、素朴な、殻とかは入っていて、味の濃い
これぞ信州そばだね!と言われるような蕎麦に票を入れてやろう!
審査の価値観に一石投じよう!と
秘かに思っての参加です。

信州そば品評会は今年で60回を数えます。
「長野県の特産である信州そばの品質の向上を図り、
業界の発展に資するとともに、国民の食生活の向上に寄与する」
ことを目的として品評会は開催されています。
一番優秀な蕎麦には農林水産大臣賞が授与されます。

製品や割合ごとに5部門に分かれています。
1部門そば粉配合比率70%以上の乾麺  21アイテム
2部門そば粉配合比率40%~70%の乾麺 48アイテム
3部門そば粉40%以上の半生そば 22アイテム
4部門そば粉40%以上の生そば 34アイテム
5部門そば粉消費拡大を目的として新商品 9アイテム

1部門はそば粉高配合のということで、
茹でる前の乾麺の状態から香りが良い蕎麦が多かったです。

2部門はスーパーなどに置いてある一般的な蕎麦
そば粉の割合は低いながらもつるっとして食感の良い蕎麦です。
アイテムも48アイテムありますので、
優越つけがたく、第三審まで行いました。

3部門は半生そば、生に近いイメージで消費者受けはいいのですが、
実は乾麺の方が美味しかったようにも感じました。

4部門は生そば、在来種のそばを使った味の濃いそばなどもあり、
非常に美味しい蕎麦ばかりでした。
色も白いものから黒い物まで、多様性を感じました。

メーカー名や商品名など一切伏せたまま、
食味だけですので、
素晴らしい麺があっても、
今、それを伝えられない品評会の残念なところでした。
どこの蕎麦だったんでしょう?

一昔前は乾麺独特の臭いもしましたが、
今は蕎麦の香りがします。
私もお得意先の乾麺工場によく出入りしますが、
工場内の衛生環境や意識がかなり高くなってきているのを実感しています。

一日が終わって、
上位に挙がってきたのは、非常に素晴らしい蕎麦ばかりでした。
特に色目の良い、食感の良い乾麺に票が集まってきました。
食べる前の色が、美味しいと認識される強い要素という事がわかりました。

審査員に参加して、信州らしいそばの開発や啓蒙がもっと必要と感じました。
出品してきた乾麺も同じ傾向があるので、
もっと多様性のある乾麺を製造していきたいと感じました。

当社は乾麺のオリジナルを持ってはいますが、
メーカーではないため出店の権利がないのが残念です。
いずれは出品してみたいです。

↓後日談↓

表彰式が終わってから、
品評会実行委員の好意で、入賞のアイテムをプレゼント頂きました。

結果発表

第60回信州そば品評会入賞
農林水産大臣賞 第2部 国産そば粉使用信州そば 柄木田製粉(株) 写真右から1番目
農林水産省食料産業局長賞 第1部 信州そば (株)しなの麺工房 写真右から3番目
農林水産省食料産業局長賞 第2部 信州そば 滝沢食品(株) 写真右から2番目
農林水産省食料産業局長賞 第4部 生そば 信州戸隠そば(株) 生なので実物なし
長野県知事賞 第1部 信州戸隠通のそば (株)おびなた 写真右から4番目
長野県知事賞 第1部 絵島八割そば (株)木曽屋 写真右から5番目

上位入賞の乾麺蕎麦は、
どれも食感が良く、大変美味しいです。
おすすめです。


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